昔ながらの芸能を堪能する
一説には全部で120種類も存在する
日本舞踊は独自流派も含めて120以上あるとされています。
ここでは、もっと大きな枠組みで解説しましょう。
まず神楽というのは、神様に奉納するための日本舞踊です。
今でもお祭りの時に神社で、神楽を披露する様子が見られます。
そして音楽に合わせて踊る日本舞踊を、田楽と言います。
雅楽は中国から伝わってきた踊りで、宮内庁には今も雅楽隊が存在し、イベントの際に踊りを披露しています。
ちなみに雅楽には舞楽という種類もあり、面をつけて踊ります。
猿楽というのは、喜劇的な踊りを指します。
鎌倉時代になると猿楽に演劇的な要素が加えられ、それが能や狂言に進化しました。
白拍子は女性や子供が男装をして踊りますが、現在ではあまり見られません。
延年という日本舞踊は、貴族芸能と庶民芸能が合わさったものの総称です。
昔は主に、僧侶や稚児が踊っていました。
踊ったことがある人が多い
曲舞という踊りは、主に男性や子供が踊っています。
しかし男装した女性が踊る場合もあり、これを女曲舞と呼びます。
上方舞は、近畿地方で踊ることが多かった日本舞踊です。
また座敷で踊っていたので、座敷舞とも呼びます。
門付芸である大黒舞は、曲を演奏したり踊ったりして、金品を受け取っていました。
恵比寿舞は恵比寿天のお面をつけて、釣竿を持って踊ります。
江戸時代に火消しが踊っていたものが纏舞で、纏を振りながら踊っていました。
念仏踊りは名前の通り、念仏を唱えながら踊ります。
そして盆踊りも、日本舞踊の仲間です。
夏祭りに踊ることが多いですが、本来はお盆に死者を供養するための踊りでした。
最後は歌舞伎舞踊で、歌舞伎の演目に出る踊りをこう呼びます。